歴史とロマンの島 平戸の山々

眼下は海、視野は360度
高度感は抜群!

志々伎山(しじきさん)~
安満岳(やすまんだけ)(長崎県)

個人会員/長崎 岡田 伊佐男


歴史とロマンの島、平戸の山々
眼下は海、視野は360度、
高度感は抜群!

志々伎山(しじきさん)~安満岳(やすまんだけ)

個人会員/長崎 岡田 伊佐男

 志々伎山は佐世保市に隣接する平戸島の南端にある。標高は347.2mに過ぎないが、海岸線に屹立した岩峰で登高欲を誘う。中腹にある志々伎神社の祭神は神功(じんぐう)皇后の三韓出兵に参加した将軍で、古来女人禁制の霊山であった。

 ここに至る道は遠いが、平戸島を縦断、志々伎湾を半周し野子(のこ)集落で左折すると、志々伎神社の一ノ鳥居が立つ。阿弥陀寺を経て、その上部に広い駐車場がある。ここから目の前に志々伎山の屹立した頂上が見える。

生月島から見た安満岳生月島から見た安満岳

 ルートは志々伎神社のそばを通り、イヌマキの巨木を見ながら尾根筋を登ると岩場となる。その右側を大きくトラバースして反対側の尾根に出る。ここから登る岩尾根は両側が絶壁で緊張するが、簡単に頂上に至る。狭い山頂には三角点と志々伎神社の上宮となる小さな祠がある。頂上は海に直結しているので高度感は抜群。視野は360度、足下の平戸島だけでなく生月島(いきつきしま)、遠く上五島(かみごとう)(五島列島)まで海と山が広がり絶景である。

 帰路は、平戸島最高峰の安満岳535mに登ろう。国道383号線を紐差<ひもさし>で左折し、大越<おおごし>にくると立派な標識がある。ここで左折すると途中に市営斎場がある。駐車揚から頂上まで高度差100mの楽な登りである。途中で北からの参道に出会う。

 頂上の西側は断崖で眼下に生月島、南にメサ地形(※)をなす鯛ノ鼻、有僧都岳<ゆうそうづだけ>、佐志岳<さしだけ>、屏風岳を望む。鯛ノ鼻から見る南方の展望も素晴らしい。ここには旧陸軍少年通信兵が五島沖で米軍の魚雷攻撃を受け戦死した慰霊碑がある。鯛ノ鼻、有僧都岳、佐志岳、屏風岳、生月の山も手軽にハイキングができる。

※メサ地形:浸食によって形成されたテーブル状の台地のことで、卓状台地と呼ばれている

野子港から見た志々伎山野子港から見た志々伎山

 情報・アドバイス

参考タイム 志々伎山:登山口から山頂まで 登り60分、下り45分
安満岳:登山口から頁上まで 登り25分、下り20分
交通 佐世保市内または長崎自動車道武雄北方ICから伊万里経由で平戸へ
問合せ 平戸市役所観光課0950-22-4111
平戸環境協会 0950-23-8600
西肥(さいひ)バス 0956-23-2121
西肥バス平戸桟橋バスターミナル 0950-23-2469
生月バス 0950-53-0516
立ち寄り湯 平戸海上ホテル 0950-22-3800 ¥600
2万5千分の1地形図 志々伎、紐差
出典 登山時報 2015年3月号

 ミニマップ

ミニマップ