古処山(こしょさん)福岡
筑紫(つくし)平野と筑豊地方の境に聳える古処の山々

遠目にもすっきりとした姿は
造形的な美しさ

奥岳山の会/ 福岡 重籐 秀世


古処山(こしょさん)福岡
筑紫(つくし)平野と筑豊地方の境に
聳える古処の山々

遠目にもすっきりとした姿は
造形的な美しさ

奥岳山の会/ 福岡 重籐 秀世

 筑前の小京都・秋月(朝倉市)と嘉か麻ま市(旧嘉か穂ほ町まち)の境界に並ぶ古処三山(古処山、屏へいざん山、馬うま見み山)のうち、ひと際整った三角錐の山が古処山である。

 古くから名山として親しまれてきた古処山は1950年代から麓にキャンプ場も開設され、林間の素朴なバンガローで、キャンプ、古処山登山の洗礼を受けた人も多いことだろう (残念ながら数年前に閉鎖された)。

 一方、主稜線は古処山から東に屏山、馬見山と縦走し、小こ いしわら石原をはさんで英彦山につながる。また、古処山頂から西に向かえば、旧秋月街道を経て潭だんご空 庵あんから秋月へ戻る。

 

石灰岩路頭とツゲの大木 石灰岩路頭とツゲの大木

 西鉄甘あまぎ木駅から野の とり鳥 行きバスで終点下車、案内標識に従って車道を横切り、古処山入口バス停(夏期のみ)に出る。ここが実質上の登山口で、少し登ると登山者用の駐車場がある。野鳥川沿いに進み、ほどなく対岸に秋月キャンプ場跡を見る。この道は、九州自然歩道にも重なり、秋月から古処山、馬見山を経て小石原に抜ける。

  石畳や石段の道は、先年の豪雨被害を受けたが、すっかり復旧された。流れを渡ると5合目、古処林道終点の駐車場に出る。石積みの道を登ると牛岩があり、三角杉付近から大きく左に巻いていく。斜面をトラバース気味になると水みずふね舟、古い水場で、旱魃にも涸れないと伝えられる (現在は水量乏しく、飲用の当てにはできない)。

 これまで谷沿いにきた道は、山頂につながる尾根に沿って、カエデやケヤキの林の中を斜上する。ジグザグ道で石灰岩の露頭の間を縫って山頂の広場に飛び出す。巨石群に取り囲まれて白山権現の祠があり、岩の上から四周が見渡せる。
 山頂部一帯のツゲの原生林は国の特別天然記念物に指定されている。

雪の山頂広場 雪の山頂広場

 情報・アドバイス

参考タイム 野鳥バス停>20分>登山口>45分>5合目>40分>水舟>30分>山頂>15分>遊人の杜分岐>30分>作業道>25分>322号線登山口>10分>旧道入口(旧秋月街道)35分>潭空庵
交通 甘木バスセンターから西鉄バスで10分、終点の野鳥バス停で下車
問合せ 西鉄バス二日市原支社 092-928-8383
車の場合は、大分自動車道甘木ICから20分
朝倉市商工観光課 0946-52-1428
2万5千分の1地形図 甘木(あまぎ)
出典 登山時報 2015年6月号

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