「鍛高譚」のラベルになった山

道東自動車道を利用、わずか30分で頂上へ
【鍛高山(たんたかやま)】北海道

山遊会ル・レラ/道央 西條 寧


「鍛高譚」のラベルになった山

道東自動車道を利用、わずか30分で頂上へ【鍛高山(たんたかやま)】北海道

高槻勤労者山岳会/大阪 三鍋 敏郎

 「たんたかやま」と聞いて、誰かがふざけてそう呼んでいるのかと思った。私はビール党なので知らなかったが、シソ焼酎「鍛高譚」は全国的にも有名。

 茶路川(ちゃろがわ)中流域に「鍛高」という地名があって、シソの生産地とのこと。赤ジソの香りが人気を博し、全国的な広がりを見せて今日に至っているようだ。

 “タンタカ”はアイヌ語でカレイやヒラメを指し、譚については語呂合わせからアイヌ語の“タン”(物語)を付けたらしい。上手いことを考えたものだと感心する。

 釧路市まで開通した道東自動車道の白糠(しらぬか)ICから釧路方向に二つ目、「鍛高トンネル」はこの山の真下を貫通している。「鍛高譚」のラベルにはイラスト化された鍛高山が描かれているが、あまり知られてはいない。

庶路(しょろ)ICから出て白糠ICへと向かう林道がアプローチ。峠の少し手前が分岐となっていて、一方は無線中継所への管理道となっている。車はこの分岐に置くのが良い。峠からは取り付きが地形図上で崖記号となっているが、よく見ると稜線への踏み跡がある。驚いたのは雪面上に点々と続くヒグマの足跡である。足長は20㎝ほどの大物で、さすがにその真新しさには思わず閉口した。無雪期であれば知らぬが仏、ヒグマの足跡がピークへと向かってはいなかったのが救いである。

 鍛高山へは小ピークを一つ越えるが、この小ピークは地形図上のコンタからは想像もできない急峻(きゅうしゅん)さがあり、どこか日高の支稜線上でも歩いているような雰囲気がある。低山ではあるが周りの山々も低いため、最後の急斜面を登りきった頂上からは、付近の山々はもとより遠く太平洋の広がりをも楽しむことができる。

 情報・アドバイス

参考タイム NTTドコモ管理道分岐P>35分 >鍛高山頂上>20分> NTTドコモ管理道分岐P
交通 付近にバス等の公共交通はなく、マイカーとなる。道東自動車道の白糠IC (白糠町縫別[ぬいべつ])と庶路IC (白糠町上庶路)の間には「道東2期林道」という林道が通っていて、庶路ICから道道242号線を5.1km庶路ダム方向に進んだ地点がこの林道の入り口。なお白糠IC側は道路が崩壊していて入れない
問合せ 根釧西部森林管理署 滝の上第二森林事務所 0154-72-7457
2万5千分の1地形図 上庶路(かみしょろ)

 ミニマップ

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